m

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッドのmのレビュー・感想・評価

3.0
いつものタラちゃんにしては切れ味が悪く、正直手放しで賞賛できないところがある。ifを素直に楽しんでもいいのか?と思った作品。

有名な作品なんだけど、有名な作品だからこそ手が出なかった映画を観ていこう第四弾!
『ローズマリーの赤ちゃん』を観たので続けて。

レオナルド・ディカプリオさんとブラッド・ピットさんが共演したということで話題を攫った今作。監督は大好きなクエンティン・タランティーノさん。マーゴット・ロビーさん、アル・パチーノさんも加えたなかなかの布陣。もうそれで素晴らしい。
オープニング、車の中からとらえたふたりの背中に
Leonardo DiCaprio Brad Pitt
というクレジットが出ただけで、「ああ!!ありがとうタラちゃん!!」と叫んでしまった。このクレジット見られるだけで今作の価値がある。

テレビ俳優として人気のピークを過ぎ、映画スターへの転身を目指すリック・ダルトン(レオナルド・ディカプリオさん)。映画スターへの道がなかなか拓けず焦る日々が続く、リックを支えるクリフ・ブース(ブラッド・ピットさん)は彼に雇われた付き人でスタントマン。ある日、リックの隣に時代の寵児ロマン・ポランスキー監督と新進の女優シャロン・テート(マーゴット・ロビーさん)夫妻が越してくる。そんなストーリー。

好きなシーンがあったり面白くもあったが正直いつもよりノれず……。
今作は男の友情、落ち目の俳優の苦悩、殺害事件(if)とストーリーが多く感じてしまった。男の友情はまぁ良いとしても、若干前半と後半での展開がスムーズ・美しくなくて「?」とモヤモヤしてしまった。

私は前半のリックが苦悩するストーリーがとても好きで、渋さを増したレオナルド・ディカプリオさんが変わらずの演技力で魅せてくれたのがよかった。とりわけ監督と共演した子役に褒められるシーン。監督に褒められても表情を一切崩さず、話半分に聞いていたのに子役に褒められたときには涙を流した。
凄いね、素晴らしいね、という言葉じゃなくあなたの演技が好きと言われた純粋な嬉しさ、込み上げるものを静かに溢れさせたシーンは素晴らしかった。
また、セリフを忘れてしまった!という楽屋での情緒不安定さは最高だった。

で後半、シャロン・テート殺害事件をリックとクリフが救うというifストーリー。それがなんだか解せんというか…。
たとえばね、最近の話だから例に出すけど、相模原障害者施設殺傷事件などを誰かが救ったとかいったifが描かれるのって少し違和感を持つというか。地下鉄サリン事件でもいい。そういった実際にある事件をユーモラス(“ユーモラス”ここ大事)に描くのって違うような気がする。それを私たち観客側が楽しんでいいのかも分からない。なにか違和感を持った。

マーゴット・ロビーさんは相変わらず可愛いし、ファッション好き。もう逐一かわいい笑

私もブラッド・ピットさんにチッって舌鳴らして命令されたいし、「おまえいま鼻鳴らしたな」って叱られたい笑笑
道歩いていたらブラッド・ピットさんに会って、ピースのやり取りしたいしヒッチハイク断られたい笑笑(ヒッピーのマーガレット・クアリーさん可愛かったなぁ。仕草とかキュート)
というか、ブラピ良い年の取り方したなぁ。アンジーのおかげか(笑)若干のやつれ具合がレオ様よりセクシーだった。

……ゾーイ・ベルさんいた?!どこにいた?笑
ダコタ・ファニングさんは見つけられたけど。カート・ラッセルさんがスタントマンのコーディネーターとして出ていて笑ったね。

ストーリーとしてはあまりハマらなかったけど、ひとまずキャストは強過ぎる。
そして、レオナルド・ディカプリオさんとブラッド・ピットさんの共演をありがとう。

追記
音楽良かった!
走る馬ってほんとカッコいい。

ストーリー : ★★☆☆☆
映像 : ★★★☆☆
設定 : ★★★☆☆
キャスト: ★★★★★
メッセージ性 : ☆☆☆☆☆
感情移入・共感 : ☆☆☆☆☆

cc/1969年8月9日、事件は起こった。
 この二人にも──
m

m