プリオ

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッドのプリオのレビュー・感想・評価

4.0
ブラピ✖️レオ✖️タランティーノはもしや集大成キャストか!?

これは、みるしかないよな!

結論、ちょい眠くなった。。。

見る前に予備知識を入れた方がいいタイプの映画。すでに、時代背景とか事件内容を知っている方は楽しめると思うが、自分は全くだった。

タランティーノ映画の特徴の「そろそろ来る感」が分からなかった。だから、余興の無駄話も少し退屈に感じてしまったのかも。

最後の15分は痛快過ぎて、最高!

ただ、ちょっと待ち疲れしたよ。

でも、ブラピとディカプリオの演技を見るだけでも楽しいので、良し。


<追記>
映画の是非を説う作品。

タランティーノは映画制作に対する罪悪感とか自己嫌悪があるのではないか、という推察。

映画を愛してるがあまり、その裏面である嫌悪みたいなものも浮立ってくる。映画は素晴らしいものであると同時に、悪い側面も考えてしまう。

そんなタランティーノが胸に抱えた相克する葛藤がこの映画には現れているような気がする。

でも、結論としては「やっぱり映画は素晴らしいんだよ! こっちに危害加えるようなら酷い目に合うぞ、オラァ!」という振り切った気概を感じた。

過剰な映画愛的映画である。

あるヒッピーのセリフ
「殺しを教えた連中を殺そう」
→人殺しを演じた奴らを殺そう

映画があるから人殺しが生まれるのか、ハリウッドは人殺しを増やして金儲けしたのか、映画は人々に悪影響を与えてきたのか、というアンチテーゼ。

テーゼとしては、映画は素晴らしい!

映画の力で人殺しを成敗する話。

映画は暴力性を発揮させるものではなく、暴力性を昇華(消化)させるもの。

本質的に人には暴力性があるのだ。

その根拠として、この映画のラスト15分は痛快でしかない。明らかにやり過ぎで、初見時には若干引く感じもあったんだが、発作的に笑いが溢れるという。これは、なかなかにない体験だった。

あと不穏な空気感を漂わせる感じとか、何度も見たくなるシーン作りとか、やっぱりタランティーノは天才。

あと、めちゃくちゃアメリカらしい映画だなとも思う。

武力にはより強力な武力で制圧するスタイル。 

自己犠牲、敗者にも美徳を感じる国民性のある日本人には、あまり向かない作品ではあるのかも。
プリオ

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