ゆずきよ

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッドのゆずきよのレビュー・感想・評価

2.3
レオナルド・ディカプリオ×ブラッド・ピッド×タランティーノだなんて、味付けが濃厚過ぎる。
例えるならカツ丼×カツカレー×トンカツ定食みたいな物。胃もたれするって。

物語は過去一時代を築いた俳優とそのスタントマンが、とある夫婦と遭遇してから光と闇の世界でもがくというような内容。
お話は淡々と進むし、主人公が俳優なので気を抜くと現実なのか演じている所なのかわからなくなる。
二人の視点をメインに描くから尚更。
実際の話がモチーフとされているので、実在の人物だったり、映画のオマージュだったりがあったりで面白い発見はある。
中盤までは大人しめのコメディかと思っていたら、終盤しっかりとタランティーノ。
終わってみたら何処からどう観てもタランティーノ作品でした。

ただ個人的にはタランティーノにしてはイケてないし、タランティーノじゃ無いとしたら物語が物足りない。
嫌いじゃ無いけど、人にはあまり勧めないかもなぁという印象。
とりあえず「チャールズ・マンソン」「シャロンテート事件」の二つだけは軽く予習してから観た方が良いです。
私は多少知ってから観たからなるほどなという部分があったけれど、知らないとわかりにくいかも知れない。
私個人としてはアル・パチーノが最高でした。
名優に対して失礼な表現だけれど、この映画に関してはアル・パチーノがお味噌汁的な役割をしてくれていた。
久しぶりにゴッドファーザーが観たくなったなぁ。
ゆずきよ

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