TrueRy

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッドのTrueRyのレビュー・感想・評価

3.8
タランティーノ作品を愛してやまないんだがこの作品はこれまでなかなか縁がなく観れていなかった作品をようやく視聴。

過去西部劇で活躍していた俳優、リック・ダルトンが長年付き添っているスタントマン、クリフ・ブースとの生活や俳優としての岐路、そして彼との友情を描いた作品。

作品全体を通してタランティーノ味はやや抑えめだが、主演が”俳優”ということもあり劇中劇としてリック・ダルトンが出演した作品や、TVで流れている作品が物語の中央に位置しながら進行するのは思わずニヤリとするものだった。要所要所で例えばジャンゴ味だったり、デスプルーフ味を感じたり、ブルース・リーの出演や西部劇への愛を感じることもできる。

その愛が溢れている故、1つの作品を見ながら過去のハリウッドの世界観や西部劇、俳優としての凄みなど、まるでいろんな作品を見ているかのような錯覚にとらわれ、視聴後もすっきりとした後味になっているので気軽にすっと見れる作品。それだけに色濃いタランティーノを期待すると少し肩透かし感はあるかも。

私はマイケル・マドセン、カート・ラッセルの出演や、BGMでのハッシュの使い方など個人的にお気に入りのシーンがいくつか。ライトに見れる彼の作品として、見応えありました。視聴後のワンスアポンアタイムインハリウッド、というタイトルにはなるほど、とも頷けた。

その中でもエンドタイトルのリック・ダルトンのレッドアップルへの反応には多いに笑ったw
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