別にレオナルド・ディカプリオのファンではありません。『ギルバート・グレイプ』は感動したけど。
特にブラッド・ピットのファンという訳でもありません。『ファイト・クラブ』や『スナッチ』はカッコよかったけれど。
タランティーノ監督、『レザボア・ドッグス』や『パルプ・フィクション』の頃が一番面白かったよね。
ふ~ん、この3人がタッグを組むのか。
気になる・・・やはり見過ごせない。
ということで鑑賞してきました。
そしてオープニングのキャスト紹介で、我が目を疑います。
Luke Perry (ルーク・ペリー)だって!!
今年の3月に52歳の若さで、脳卒中で急逝したルーク・ペリー。
90年代ドラマ『ビバリーヒルズ高校白書』のディラン役で、人気となったルーク・ペリー。
大学時代、ロサンゼルスにホームステイした時、ハリウッドの映画グッズショップで、ディランのブロマイドを買ったんだよなあ。(笑)
もちろんブレンダ、ブランドンやケリーのも。
どうやらディカプリオやブラッド・ピットもファンだったようです。
という訳で、このレビューというか感想
には若干のときめきポイントが加算されてます(笑)
この作品は、1969年に実際に起こった「シャロン・テート事件」が、もしこういう展開だったらという仮定の話で描かれています。
60年代のハリウッドが舞台ということで、当事のTV、音楽、映画が次々と出てきます。(パロディも)
これらを全てわかっていれば、もっと楽しめたんでしょうけど、なんせ生まれる前ですからねえ。
若い人は、スティーブ・マックイーンの『大脱走』や、ハリウッドでブルース・リーが武術指導をしていた、くらいは頭に入れておくといいかもしれません。
また登場人物たちのキャラクターがいいんですよね。
ディカプリオは落ち目の俳優、ブラッド・ピットは問題のあるスタントマン、マーゴット・ロビーは駆け出しの女優
愛着が沸くとともに身につまされます。
初めて見ましたが、キャット役のマーガレット・クアリーのヒッピーぶりも、天才子役のジュリア・バターズも良かったです。
子役がリック・ダルトンに、俳優のプロ意識を語り、慰めるところが最高!
ちなみにダルトンが子役を抱え、話をしていた相手がスコット役のルーク・ペリーでした。
彼には遺作となってしまいましたが。
タランティーノ監督には引退と言わず、現代を舞台にした作品をもう少し撮って欲しいです。