desperadoi

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッドのdesperadoiのネタバレレビュー・内容・結末

4.5

このレビューはネタバレを含みます

タランティーノがあの事件を題材にすると聞いてある程度結末の予想はついていたが、映画を愛する人のためのおとぎ話として文句無しの着地だったと思う。
ただ、予想外だったのは事件に至るまでのシャロン・テイトの扱いだ。事件と関係するシーンはごくわずかで、実際に有り得たであろう彼女の日常生活が中心になっている。物語を盛り上げるためのキャラクターではなく、実在した人物として彼女を描こうとするタランティーノの優しさがひしひしと感じられる。この作品世界のことだけとは言え、彼女が無事な姿を見せる何気ないラストシーンには胸が熱くなった。
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