diotheworld21

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッドのdiotheworld21のレビュー・感想・評価

4.5
事前に色々と調べていった方が良いというレビューが散見されますが、事前情報一切なし、ディカプリオとブラピが出るタランティーノの最新作という情報のみの状態で観に行きました。
なのである意味純粋な状態で観賞できたとも言えます。
そして純粋にちゃんと映画として面白かった。タランティーノらしくないといえばらしくない静かな映画というか。
でもよく考えるとタランティーノの作品って色々と起きるんだけど結局最終的には何も起きてないことと同じというか、振り出しに戻るというか、そういうものも多いですよね。
だからやっぱりこの映画はタランティーノらしいし、淡々とした内容なのにちゃんと面白いのはタランティーノという優れた監督の手腕があってこそだと思います。
そしてやっぱりすんごい洒落てんだよな…映像も音楽も言い回しも何もかもが。
最後のシーンでは映画館だから我慢したけど普通に声を出して笑いそうになったし。
彼の映画のひとつの特徴としてやり過ぎな暴力というものがあると思うんだけど、それが笑えるように作られてるから凄い。
これって多分普段我々がB級映画を観てゲラゲラ笑う感覚に似てるんだよね。
それをちゃんと狙って作って、B級感は残しつつしっかりとA級、いや、S級にまで持ってくるんだから本当に素晴らしい。
もう一回観たい。いや、もう何回も観たい。
あと、子役の女の子が超絶可愛かったなー。
しかしながら、アイドル俳優だったディカプリオもブラピも気付いたら本当にいい俳優になっていて、二人とも本当にいい。良作にも恵まれてる二人だけど、でもそれってちゃんと需要があるってことだし、二人のたゆまぬ努力の結果だよね。
いや、いい作品でした。
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