daruma38

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッドのdaruma38のレビュー・感想・評価

3.8
俳優としての行く末に苦悩するディカプリオと相棒ピットの贅沢なコンビの映画。

ディカプリオの演技の極めつけは、共演した8歳の俳優(あえて女優と呼ばない)から「私が生きてきて一番よかったわ」と悪役の演技を誉められてしまうところ。それ、本来逆だろうと思わず突っ込みを入れたくなるが、芸に年齢は関係なし。この2人の関係性はお見事の一言。

対するピットは、歳を重ねた色気が滲むいい男だが、掴み所がない。しかし怒らせたら笑みを浮かべながら殴る蹴る。ピットがいつ爆発するか、伏線を随所にちりばめ、ずっとハラハラさせておいて、終盤に大爆発させる。
やる時にはやるぞと、最後には重武装のディカプリオ登場。これでもかと、あまりに強烈過ぎて笑いながら観てしまった。タランティーノの真骨頂。

ところで、ロマン・ポランスキーの妻がテスの本を買うシーンがちょこっとあった。映画テスはポランスキーのこの後の作品。当時、主役ナスターシャ・キンスキーが苺を食べるワンシーンがソニートリニトロン?のテレビCMに使われていたと思う。記憶間違いなら御免なさい。
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