どらこ

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッドのどらこのレビュー・感想・評価

2.4
周りがこの映画を大絶賛の中、巨大な期待値とともに鑑賞。当然ながら満席だった。

たくさんの映画通がこの作品を絶賛している。
自分もこの映画を絶賛すれば、映画通ぶる事ができる。
そう思った。

でも、自分の率直な感想を書くことにした。
理解力が乏しいとか、にわかとか思われても仕方ない。


はっきりいうと本当に苦痛の映画だった。
つまらな過ぎて、何度も途中で帰ろうと思ったが周りに迷惑がかかるので我慢した。
それくらい、苦痛だった。正直映画館でここまで苦痛に感じたことはほとんどない。

地獄の3時間が終わり、スタッフロールが流れ、安堵とともに怒りが込み上げる。
時間と金を無駄に浪費してしまったことに。


要因としては、第一に「事前知識を全く仕入れていなかった」からかも知れない。

伝説の殺人教祖チャールズマンソンが起こした事件は元から知っていたものの、彼が登場するのは出演交渉するため住宅街を歩いていた1シーンのみであり、その時はマンソンだとは思いもしなかった。
襲撃時も史実とは違い未登場。


事実として起こったハリウッド史上最悪の殺人事件を、
ブラピとディカプリオという唯一のフィクション的存在が変えてみせた。
という感じなのかな。


ヒッピーの集落で寝込んでいた老害、西部劇に出てきた子役、冒頭のハリウッド俳優たちのパーティーシーン。
あいつら結局なんだったんだよ。全然意味わかんねーよ….
パーティーの俳優もスティーブマックウィーンしかわからんかった。

まぁ親父世代にはすごく刺さりそうな映画だなーとは思った。


つまり全体的に極度の説明不足。
この映画は事前知識前提の映画だし、「わかる奴だけにわかる。それ以外は消えろ」って感じた。

それにラスト以外は起承転結というか全く抑揚がない。

ロードムービーやchii系作品など、抑揚がない映画もうまくテイストとマッチしていればすごく好きなんだけど、この作品には全くそれを感じない。ただ退屈なだけ。

オシャレ映画で片付けられると思うなよ



ディカプリオが光ならばブラピは影みたいな、親友同士なのにもどかしい人間関係を描いていたのは普通に良かったとは思う。



で、鑑賞後に解説を見ました。
だから何?ってのが第一声でした。

シリーズものならともかく、事前知識が必須なのは映画というより一つのコンテンツとしてどうなのって思うし、
事前に知っていたとしても、そこまで評価は変わっていなかったと思う。
何が言いたいって、とにかく長すぎる。長すぎるんだよ。


二度と見ないし思い出したくもない、そんな作品でした。




この映画で一番驚いたのはブルース・リーがめちゃくちゃ横暴で小物だったということ。
軽くショックだった。
どらこ

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