たた

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッドのたたのレビュー・感想・評価

4.2
とても優しい、裏切りと、肩透かしを食らいました。
とてもよかった!

タランティーノ監督の作品は初めて観ますが、ハリウッド愛に満ち満ちておりました。
愛がなければこういう展開にはならない!自信を持っておすすめ出来る映画でした

2時間半以上ある作品ですが、
長さを感じない…と言うよりは、
後半の盛り上がりに夢中になってる間に終わっちゃうので、
終わってみるとあっという間だったな!っていう感じで。



凸凹コンビのハリウッド珍道中とか、
実際に起こった殺人事件を絡めたハードボイルドなミステリー、
といった感じを勝手にイメージしておった。
そういった側面はないでもないけども、そんな言葉で言い表せるほど、ちゃちい密度じゃなかった。

うまくまとまらないので
とりあえず箇条書き

・劇中劇が、普通に展開が気になるくらい、しっかりじっくり作られていて。
当時のハリウッド事情とか元ネタは知らないけど面白い

・劇中劇と同じく、独特のタイミングで入ってくる回想シーンも印象的

・だから長くなるんだなって思うけど、これらのおかげで、主要3人のキャラがじわじわ染み入って来て、
終盤のドキドキや盛り上がりには欠かせないことだと思う。

・台詞を忘れちゃった自分の不甲斐なさに、本気で自分を責めてキレまくったり、
力を込めた芝居が称賛されて感涙するディカプリオ…最高によいです!

・ブラピの見せ場はアクションが目立ちますが、映画牧場での静かで不穏な空気もたまらんです

・火炎放射器最強

・エンドロールの映像も楽しいです。



昔々ハリウッドで…
っていう、おとぎ話だったんですねー。
事件への怒りや悲しみや、映画界への愛が、このおとぎ話を生んだのですね。

もしかしたら、あの二人は、
タランティーノ監督が過去へと送り込んだ、タイムトラベラーなのかも知れません…
たた

たた