ムラサキシャチホコ

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッドのムラサキシャチホコのレビュー・感想・評価

3.3
1960年代が大好きなワタクシはこの時代の洋楽さえかかっていれば、大抵は0.4ポイントほど自動的に底上げされる精神構造なはずなんですが……
かかってる音楽かっこいいんだけど、カーラジオとかから流れてんの多くて、エンジン切ったら音無くなっちゃうんだよな。そしてそのブチ切れ感なカッコいい音楽をバックに、何やらカッコいいブラピと、中々なヘナチョコ落ちぶれぶりが微笑ましく涙を誘う(誘われないけど笑)と思いきや、いけ好かねーイタリア親父の髪型になってイタリアから帰ってくるのがなんとも笑えるデカプリオを楽しみつつ、60年代のテレビドラマな感じとかを懐かしみながら、ゆるーくだらだら見ている時間が随分長い。
シャロンテートの服とかカッコいいんだけど、今も昔もセレブな人はセレブ感あるな。直ブーツ履いてた素足映画館で堂々と投げ出しちゃって臭くないのか??美女は元々臭くないのか。
ワタクシどっちかというとヒッピーカルチャー寄りな趣味なんで、ヒッピーが薄気味悪くて小汚い集団みたいに描かれてるのがとても新鮮。
でラストに一応(一応です。あくまでも)盛り上がりがダーっっと来るんだけど、え??これで終わりすか???エンドロール始まっちゃったんすか??
これ、あともう一悶着ないとダメなんじゃないんすか???みたいな気持ちになってしもうた。結局セレブなお隣さんと仲良くなる話??シャロンテートに生きてて欲しかった人が見る映画なんだろか。カッコいいブラピを見るための映画か。
そんでヒッピーカルチャー寄り目線から申し上げますと、あのデカプリオのラスト。いくら伏線があったとしても、ベトナムとかナパームとかひでーっという時節柄ですが、アリなんすか???あれ。キモいカルト野郎相手っちゃ相手なんだけど金持ちなんでもありに見えちゃうんすけど。
you keep me hangin' onはシーンにバッチリあってて大変カッコいいと思いました。