KeigoSato

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッドのKeigoSatoのレビュー・感想・評価

4.3
近頃傑作評価ばかりですみません。
インフレだと思われるかもしれないですけど、でもホントそのくらい“良い映画”がいっぱい観れてるんです最近。

ではこの映画のレビュー。

〜映画愛に溢れる〜

まず、この映画凄いと思う。2時間40分という長尺をストーリーがあるようで無い展開で全く飽きさせずに魅せてくるんだから。雰囲気が良いのよね。味わい深いというか。そこは流石クエンティンタランティーノというべきなのでしょうか。

ブラピとディカプリオ。今回はスタントマンと俳優役。最高に愛すべき2人。その最高に愛すべき2人が紡いでいく最高に愛すべき日々を当時の音楽を交えて淡々とこの映画は魅せ続ける。いやぁ、言葉じゃ説明しきれない。このレビュー書いてて伝えきれないなと思えてきた(笑) 雰囲気です、雰囲気。1970年代のハリウッドのあの雰囲気。最っ高に憧れるよね。スクリーンに映し出される町の風景、行き交う人々...ほんの短いなんでもないようなシーンであっても随所にこだわりが感じられる。主演2人の魅力ももちろんあるけれどこの映画を観てて飽きない理由はホントそこに尽きると思う。

これは綺麗な起承転結を期待する映画じゃない。むかしむかしのハリウッドの空気に身を委ねて鑑賞するべき映画。自分的には宮崎駿の『風立ちぬ』に近いような...。あれもとても好きな映画なんですよねぇ、戦前というまことに生きるのに苦しい時代の日本の空気感を肌で感じられて。

レビューから興奮してるのが伝わってくると思います(笑) とんでもなく素晴らしいものを観ましたよほんとに。

あの時代のアメリカ。シャロン・テート殺害事件についてはほんとに軽い予習をした程度で鑑賞に臨んだけど、それで正解だった気がする。史実を知っていた身としてはあの結末も“映画”として大変面白い。これは昔々のハリウッドを舞台にしたお伽話なんですからね!

映画愛に溢れた、映画のことをもっと好きにさせてくれる映画。素晴らしい!!!
KeigoSato

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