みてべいびー

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッドのみてべいびーのレビュー・感想・評価

4.7
Cliff Booth: “Are you real?”
Tex: “I’m as real as a donut, motherfucker.”
2019年に観たなかで三本指に入る作品。もうこの映画はこのやり取りに尽きます。映画館で思いっきり吹き出してしまったの一生忘れない、最高。Tarantinoご本人セレクトの音楽のセンスが光る。終始ノリノリで観てられる。彼のこの時代の映画界への愛が感じられてこっちまで幸せになる。
Brad Pittは結構素で演じてる感があったから、すごくすんなり入ってきたし何と言っても目が釘付けになるレベルでかっこよかった。Cliff Boothを演じる彼だけをずっと観てられる。彼が夜のLosを徘徊するシーンは、車の窓やシールドに映るネオンが本当に美しい。彼とPussy Catの駆け引きも好きだった〜。
DiCaprioの廃れた西武劇俳優の演技は圧巻。彼の演技の最高潮は正直What’s Eating Gilbert Grapeだと思ってるから、今回の彼の演技には度肝を抜かれた。トレーラーの中でTaxi Driver的な強烈な独り言言いながら暴れるシーンとか。特にメタシアターで彼が悪役の見せ場を演じる場面が、、、もう参りましたって感じだった。おしゃまな子役の女の子との絡みも愛おしかった。
最後10分くらいの物語の展開の早さと痛快さがミソ。本当に完璧かつ切ないラスト。
みてべいびー

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