Tomo

男と女、モントーク岬でのTomoのレビュー・感想・評価

男と女、モントーク岬で(2017年製作の映画)
3.5
人生とは、失敗して後悔するか、何もしないで後悔するのか、どちらかだ。

オープニングで主人公マックスが鬱陶しい位長々と語るんだけど、終わってみれば、なるほど、そういうことなのね、って思うストーリー。

多分20代の頃だったら2〜3分で寝落ちしていたであろう(^^;)

ざっくり言うと、作家のおじさんが、弁護士で元カノのおばさんと再会し、昔の恋を再び、みたいな感じ。

僕は男なので男目線からすると、あー分かるわぁと思ってしまう。

久々に会う元カノ、しかも嫌いで別れたわけではない間柄なので、過去など振り返らず恋が再燃する。男ならではの単純な恋愛思考だと思います。

けれど女性は違うでしょうね。好きだけど別れた後、何の連絡もしてこない男。そして時は経ち、彼女自身夫を失くし、それを乗り越えて今に至っているのに、昔の恋を精算なんてできるわけないじゃない!
そんな風に感じたんだけどどうなのかな?

とはいえ、マックスとレベッカ、お互いが過去をなぞり共にするモントーク岬での2日は叙情的で、映像も美しくて何となく余韻を感じるものだった。

再び結ばれることのない2人。そして思いだけを胸に留め、日常のように旅立っていくマックス。40代のラブストーリーとしてはリアルだなーと感じた。

そしてこの作品はサブキャラが凄くいい役割をしてる。マックスの現パートナーのクララ、マネージャーのリンジー。この2人が絶妙にマックスとレベッカに絡んでいく。

マックスにとっては、若い時にレベッカと別れ、それ以降恋の思いを告げなかったのが、後悔となるのであろう。

けれど、歳月重ねた今、マックスはレベッカとの恋を胸に留め、自分の奔放な気質通り日常を過ごしていくんだろうな。

ヤバい。分かる!

でも、女性にしたらバカなんでしょうね。


.......クララは男が好きになるタイプの女性
Tomo

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