rrr

男と女、モントーク岬でのrrrのレビュー・感想・評価

男と女、モントーク岬で(2017年製作の映画)
4.5
ステランパパの80年代自宅訪問?の動画を見て予想以上にアレックスが似てる事(特に表情)と、髪型をオールバックにしたらイケメンでビックリ
パパの恋愛映画は観なくては!と鑑賞

サラッと見るつもりがガッツリ観てしまった
冒頭の文字のフォントから気合いが違う
これは本気の作品だと伝わってくる
私自身が人生折り返しを過ぎてるからか興味深く共感も出来たけれど、鑑賞後他の方の感想にマイナス評価が多い事に驚いた

監督は誰にでもわかる(ウケる)映画を撮りたかった訳ではなく、先ずは自分自身の思いを優先して制作したのだろう
ステランが脚本を読んで自分にぴったりだと思うけど興行的には…と監督に言ったと話していた事からも窺える

レベッカ役のニーナ・ホスは初見だったが、上手い・美しい・カッコいい…
表情だけでグッと心を掴んでくる
ドイツ映画に全く馴染みが無かったが興味が湧いてきた
彼女の違う作品も観てみたい

ステランの容姿に…の感想が多いけど、目元を華やかにして輪郭をシャープにするとアレックスなので、見せ方と髪型の問題はある
ステランの骨格は本当に美しいと思う
息子達も顔は似ていないが骨格はみんな同じ
1人でレベッカの部屋から帰るシーンのシルエットは秀逸
身長ステラン191㎝ニーナ180㎝高身長同士だから砂浜のシーンがより美しく見えたと思う

個人的ベストシーンは
モントークの海が現れた時にマーラーのアダージェットが終わるところ
ベニスに死すのアダージェットの使い方が勿体ないと常々思っていた私なので、旋律最後の一音が終わると光が差した海が見えるなんて、この海は特別なんだと画面から語りかけてきて心震えた


一つ一つ挙げていくとキリがないくらい丁寧に作られていて、素晴らしい映画に出会えた幸運に感謝
rrr

rrr