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ヘルレイザー ジャッジメントのtigerpantsのレビュー・感想・評価

3.0
「シリーズ10作目がアマプラに!」えっ? という勢いで鑑賞。

しかしてこれは、かの『ヘルレイザー』シリーズのリブートなのだろうか?(たしかに魔導士チームもパズルボックスも出てはくるのだが)

街を恐怖に陥れている連続猟奇殺人事件を捜査する兄弟の刑事。犯行の手口が「旧約聖書」の〝十戒〟にインスパイアされている(フィンチャー監督の『セブン』?)ことに気づいた2人のもとに、女性刑事クリスティンが派遣される。犯行の手がかりとなる不気味な館に単身乗り込んだ兄は囚われの身となり、魔導士チームによる「地獄の審判」を受ける羽目となるのだが……。

ゴア(血糊)描写もさることながら生理的嫌悪感を煽る「審判」描写が、まずは目をひく。被告の血を使い、タイプライターで打った罪状を(紙ごと)食べ、吐き、その吐瀉物で「罪の重さ」を量るというキテレツ設定(罪人の吐瀉物をこねくるのは、3人の裸のヘルレイザー・ギャルズ!)

くだんの「地獄の審判」の設定で力尽きたのか、サイコ・サスペンス路線の筋書きは、けっこうグタグタ。「審判〜拷問〜殺戮」が展開される〝館〟の昏さは『SAW』シリーズあたりの肌合いにも通じるものが。

ピンヘッドの対抗存在たる「天使」の活躍シーンが、もう少しあると良かったですね!
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