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テレフォンのmat9215のレビュー・感想・評価

テレフォン(1977年製作の映画)
3.5
小気味よいテンポの70年代スパイサスペンス。オープニングの催眠指示による2つの自爆攻撃エピソードを経て、チャールズ・ブロンソンがソ連の軍人で登場したときは意表を突かれた。たしか本名がブチンスキーで、スラブ系の人ではある。相棒のリー・レミックに馴染んできたブロンソンは、小型ジェット機内で初めて笑顔を浮かべる。一緒に観ていた妻は、顔が横に伸びただけで笑いとは気づかなかったそうだ。

途中で豪快な爆発シーンがあっても、クライマックスは田舎のレストランでの立ち回り。このあっけなさが70年代サスペンスの美徳だ。レストランの名前はDug out(ダグアウト)ならぬDoug out(店主、Dougの名前)でガラガラヘビが活躍する。

リー・レミックは70年代アメリカのダっさいスタイルの中年だけど可愛い。タイン・デイリーはソ連マニアのメガネブスとしてうまく使われている。おっさんたちによるいじられ方がこれまた70年代で、今ならセクハラ。『ダーティハリー3』の新人刑事もよかったね。
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