胃潰瘍のサンタ

テレフォンの胃潰瘍のサンタのレビュー・感想・評価

テレフォン(1977年製作の映画)
3.1
電話を引き金に催眠が発動し、国民がテロを起こす……荒唐無稽な設定を順繰りに見せていく序盤こそ、話の広がりを予感させ「どう止めるんだ!?」と続きが気になる。が、何だかんだで中盤からはどこにでもありそうなサスペンスになってしまい、ラストは力技。存在感を発揮していたCIAの電算係もいつの間にかフェードアウトしてしまう。
キスシーンを入れないストイックさや小粋なラストにはちょっと満足度が上がったが、ドン・シーゲルの演出がただ地味さを強調するだけに終わってしまった勿体ない作品。