Tully

アナと世界の終わりのTullyのネタバレレビュー・内容・結末

アナと世界の終わり(2017年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

まず特筆すべきは、ミュージカルとゾンビ映画が合体したという点。「いかがなものか」 と思い見始めたが、これが見事にマッチ。相性は素晴らしく、今後もこのような映画が増えても面白いと思った。そしてゾンビ映画といえば社会批評がなければならないが、そこのフォローもしっかり。タイムリーな風刺が利いていた。1番醜い、恐ろしいのはゾンビではなく人間だという点もしっかり描けていて、伝統の継承もうまくいっていた。継承と新機軸を巧みに使い、新たな傑作が誕生したのではなかろうか。ただ、ミュージカルだったのでもっと豪華絢爛に、ゾンビも一緒に踊り出すなどより華々しい演出が欲しかったなとも思った。しかし、脚本もユーモアに富んでいたし、伏線回収もあり、少々意外な展開もあったり、音楽も良かったし、総じて及第点以上の出来だった。そういえば書き忘れていたけど、音楽も素晴らしかったのでサントラも気に入ってたくさん聴いてます。
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