不死身のKOKI

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3の不死身のKOKIのレビュー・感想・評価

3.8
無難な最終章。

久しぶりのナンバリングシリーズの続編にして、最終章ってこともあって、もしかしたら期待値を上げ過ぎてしまったのかもしれないが、それを差し引いて考えても、展開の数々が何から何まで想像の範囲内に収まっていて、少し肩透かしを食らったような気持ちになった。

加えて、シリーズ特有のギャグシーンも「ソレ何度擦るの?」ってぐらいに使い回し、話の流れを何度か停滞させていたし、ハッキリ言って今回は全体的に観て滑ってるシーンが多く、悪目立ちしていた印象。

ただ反面、「親と子」「ありのままの自分」というテーマに沿ったストーリーテリングには、流石はジェームズ・ガンと舌を巻いた。特に敵役ハイエボリューショナリーはシリーズ屈指の下衆ヴィランで、個人的には今回のMVPはコイツってぐらいにキャラクターの見せ方が凝っていたように思う。

確かに大した捻りは感じられず、無難な着地に思える最終章ではあったけれど満足出来た点もそれなりに見受けられ、駄作ではないことは間違いない。総括すると、良作ですね。
不死身のKOKI

不死身のKOKI