RISA

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3のRISAのレビュー・感想・評価

5.0
ー もう逃げない。

前作から6年。
大切な者を失くし続けて、
酒に酔い潰れてしまうようなクイルが
仲間の為に仲間と共に戦う訳だけど、、

もう、、、体の水分が無くなるくらい
泣き続けてしまったな〜。

もともとユーモラスな掛け合いと
最高な音楽が特徴なシリーズ作品だけど
個人的にはストーリーとして、
ライトな1よりもディープな2の方が好みで。
ただ、本作では前作の2よりも
よりディープでダークでそして温かくて
1作品目からは想像が出来ないほどに笑
キャラクター1人1人に感動してしまったなと。

というのも本作の主人公は誰でもなくて、
“銀河1のはみ出し者”といわれた
チームガーディアンズのひとりひとりで。
●幼い頃に母を亡くし、
 愛する者たちを失ってしまったクイル。
●家族を失い、エンドゲームでは
 憎き敵から愛されたが故に自らの命も
 世界の平和も奪われてしまったガモーラ。
●父親から愛情の代わりに苦痛を与えられ
 ただ勝つことを求められたネビュラ。
●愛する家族を奪われてしまったドラックス。
●産まれてからずっとエゴに仕えて、
 自分自身を知らずにいるマンティス。

本作のストーリーの軸としては、
今までのシリーズ作品では明かされなかった
ロケットの過去を掘り下げていくんだけど、
全体的にはそれぞれに傷を抱えた
チームガーディアンズ1人1人が
逃げずに向き合い、戦っていく物語。

今までとは違うどっしりとした
暗いトーンのストーリーに、
今までと同じ明るいトーンのジョーク。
そのバランスも然ることながら
キャラクター1人1人を繊細に描いた
大きな群青劇のような印象を受けて
感情が大きく揺さぶられてしまって。

ネタバレにならない範囲で話すと、、
最後のシーンなんてもう、ずっと涙。

音楽ももちろんのこと、
(特にあの最後の選曲なんてね)
“根っからのお父さんだった”
って言葉も、笑って踊る姿も、
あのおかえりの笑顔と、
はたまたあのおかえりの涙ときたら
もう、色々と報われてよかった〜〜って
心がほっこりとして温かい涙がどばっとね笑

とっても苦しくて辛いのに、明るくて温かい。
(そして爽快で壮大な長回しのアクション!)
本当にマーベル作品の中でも
大きく心に残る大作だったなと。

加えて本作のヴィランもすごくよかった!
反社会的で狂気的な天才科学者。
スパイダーマンシリーズ作品でも
登場しそうな王道ヴィラン像
なのかもしれないけど笑、
彼のプライドが高く卑劣な人格と
そんな彼の生きものたちへの冒涜が
今までのヴィランの中でも
トップクラスで酷かったなと。
(最近のヴィランとは違って、
悪なりの正義みたいなものが彼からは
全く感じられなかったしね〜)

でもそんなヴィランの暴走から、
生きものの多様性を痛感させられたし
(今の時代らしい個性、多様性を
生きものレベルで展開していくのは
予想を超えた規模の大きさだったな〜)
完璧な世界、生きものなんてなくて
欠点や傷があるからこそ愛すべき
生きものや世界があるんじゃないかな
なんて思ったり、なによりも
血の通った家族よりもきっと強い絆を
もつチームガーディアンズの魅力を
ひしひしと魅せられてしまったよね〜

彼の言葉通り、、I love guys!!!
RISA

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