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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3のT3K3のネタバレレビュー・内容・結末

4.2

このレビューはネタバレを含みます

1回目:IMAX/3D/字幕
2回目:2D/字幕(2023年5月7日/TOHOシネマズひたちなか)


人生の半分をMCUと共に過ごしているので様々な記憶と作品が結びついているのだけど、中でもGotGはダントツ。その面白さはもちろんのこと、やはり音楽の力が大きいのかも。Awesome Mix Vol.1をバカほど聴いた高校生活。Vol.2をアホほど聴いた大学生活。全曲シャッフル再生している故に、GotG挿入歌が流れてこない日は本当に無かった。つまり毎日の暮らしにいたガーディアンズ・オブ・ギャラクシー。遂にその最終作。

1作目…公開翌年にレンタルで鑑賞。あまりの面白さに衝撃を受けると同時に、劇場へ行かなかったことを後悔(後にコロナ禍の再上映で鑑賞)。
2作目…大学進学のため実家を離れ、田舎育ちの僕には憧れだった人生初のIMAXで鑑賞。ボロ泣き。オールタイムベスト入り。
3作目…IWやEG、コロナ禍にジェームズ・ガン解雇騒動を経て、いつのまにか僕自身も社会人という次のフェーズでの鑑賞。

そんなどうでもいい思い入れ補正を抜きにしても、監督がキャラクターとファンにありったけの愛を込めて次の冒険に送り出す完璧な完結編であり、完璧な三部作となったと思う。

前作までとは打って変わり重たい雰囲気のオープニングに若干の不安を覚えるも、徐々に軽快な掛け合いが増えていつもの雰囲気に。シリーズで散々繰り返されたアライグマ呼びにキレるやりとりが、"ありのまま"の自分を認めて「ロケット・ラクーン」を名乗る伏線だとなぜ今まで気づけなかったんだ…。やられた。上手すぎて腹が立つ。

タイトル作品外でややこしいことになってしまったガモーラの着地もお見事。違う人生を歩んでいる別人という"ありのまま"を受け入れて「あの頃は楽しかった」でそれぞれの道を行くの、良い失恋映画を観た感じ。シンプルにヨリを戻せば多くのファンは喜ぶだろうに、この一貫性が流石。

何より今作で拾ってくれてめちゃくちゃ嬉しかった要素が、ピーターのおじいちゃん。「娘を失った日に孫まで姿を消して数十年間自分を責めていたであろうから会いに行ってあげてほしいな〜」とずっっっと考えていたので、こんな所まで行き届いてていいんですかと心の中で拍手しました。

【メモ】
・ネビュラがタイタン戦のアイアンマンに影響受けたっぽい武装しててアガる
・遊星からの物体グルート
・昔の特撮作品の着ぐるみのようなブヨブヨスーツ
・アクションの進化すごい
・不安視してたボカロ曲の使いどころ、なるほどね
・ヨンドゥ!!!!!!
・ノアの方舟
・地球に戻ったピーターの服装、限りなく既製品で構成されたスター・ロード
・メインテーマ流れるのそこなんだ…と思ったけど劇伴担当代わったの知ってめちゃ納得
・『Come and Get Your Love』のイントロで体がビクッと反応して自分でも笑った

これから先の人生ではAwesome Mix Vol.3も死ぬほど聴くだろうし、その度に2023年の春と愛に溢れた作品を思い出すと思います。最高のシリーズをありがとうございました。
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