Mariko

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3のMarikoのレビュー・感想・評価

4.5
エンドゲーム後、正直MCUを観に劇場に赴くたびに肩透かしを喰らってきた感が否めなかったけど、ようやくきたYEEEEEEEES!








(ネタバレあり注意)









そもそもRadioheadで始まるっていうのが不穏過ぎる💦んだけど、序盤は重めの展開のバランスを取り過ぎたのか、いつものお笑いがちょっと多いというかテンポがよくないような感触でどうなることかと。と思いきや、中盤以降の巻き返しが凄かった。

トレイラーから、今作はロケットの過去も描かれるのかなとは思っていたけど、ロケットの過去そしてそれを取り巻く事件は想像以上に壮絶すぎてそれだけで胸が張り裂けそうだった…。
そして現在。そのロケットを救うためにチームがそれぞれ奔走し、そのおかげで九死に一生を得たロケットの「もう逃げない」決意に泣く。

、、、に代表されるように今作が素晴らしかったのは、ロケットをはじめメンバーそれぞれの良さとその成長を今まで以上にしっかり見せてくれたこと。
すっかり頼れる男になったクラグリン。
凶暴なクリーチャーをも手なづけるマンティスの優しさ(ちょっとジェダイっぽいw)。
デストロイヤーじゃない愛されるDrax the best father!
そしてネビュラ。たすかったロケットの声を聞いた途端大泣きするネビュラを見たらこっちはそれ以上に泣くしか!EGで二人っきりになっちゃったトニーとゲームやった時の無感情な "It was fun.” とか思い出したらさ、もう、思わず立ち上がって駆け寄って抱きしめたくなった。
更に更に戦闘力が格段に上がってて、腕?枝?伸ばして翼にまでなるのがカッコよすぎたグルート。しかも最後はオマエ今 "I love you all "って言った??? え?ついに私もロケットやソーに通訳してもらわなくてもグルートの言ってることがわかるようになった???思わず立ち上がって(2度目) I love you too!!! って叫びそうになったよ。

そして最後の最後に Come and Get Your Love がくるって、もうちょっと!!!GotGの1作目とEDと両方でのモラグを当然思い出すわけで全てが走馬灯状態。
今回は、選曲が1、2に比べると個人的にグッとくる曲がほとんどなくて、というかコンセプト変わった?感があってちょっと残念なんだけど、Come and Get Your Loveの使い方だけは完璧だった。
あと音楽ネタで個人的なツボは「お気に入りのアーティストは?」っていう話になった時の、アダムの「エイドリアン・ブリュー」発言。この時点で「おおお!」って声あげたんだけど直後に「ソロもキング・クリムゾンも」まで言った時には思わず立ち上がって(3度目(笑))拍手したくなった。

それにしても、選曲的には3部作でいちばんグッとこなかったのに作品としては最高、って凄い。まあ、特に2はオープニングがMr.ブルースカイだった時点で私的には超反則技かけられた気分(笑)だったし、いろいろつるべ打ち状態だったから、どこまでが作品本来のパワーで感動してるのかわからないフシがあった。そういう特別加算ナシだったにも関わらず今作がいちばん泣いたもんねー。

なんか、、やっぱりMCUはなんでも「マルチバース」頼みにしない方がいいんじゃないかと…。
Mariko

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