ナミサン

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3のナミサンのレビュー・感想・評価

4.7
「これはあなたの物語なんだから」

ありがとうガーディアンズ・オブ・ギャラクシー。
本当にきれいにまとまった3部作の最後だった。

(ネタバレします)

予告でのピーターを抱えているシーンが、実際はまさかの酔っぱらいを介抱しているところだとは思わずオープニングから笑わせてもらった。

始まりは突然のアダム・ウォーロックの襲撃。強キャラ感出しまくりで登場して、実際強かった。が、まだ誕生したばかりの子供で、加減がわからなかったり動物を殺せないなどの可愛い部分があって、これもう仲間なるやつやん!てなった。

今回はほぼ全員にスポットが当たってて良かったなー。
それにしてもロケットの過去が辛すぎる。カワウソのライラとはてっきり後で再開する流れだと思ってたから、改造動物の仲間たちが全滅したシーンは涙止まらなかった。

そしてその後のシーンはドラックスのラリアットが来るから感情が乱高下してどうにかなりそうだった。ガン監督!もう!

ピーターとガモーラの結末はあれで良かったんだろうなと思う。もう一度結ばれる展開よりは好き。ラヴェジャーズへ戻るときも、ちょっと後ろ髪引かれてる雰囲気あったしね。そんでたぶんネビュラちょっとピーター好きでしょ。

グルートはすっかり大人に成長して、今回はおふざけもなく、カイジュウグルートになったり、大量に銃器隠し込んでたり、空飛んだり大活躍。今後もガーディアンズの柱になってくれそう。

ホリデースペシャルで晴れてピーターと兄妹になれたマンティスは、自立する道を選んだ。仲間に頼ってばかりじゃいられないってなったのかな。いいキャラだから今後も出てきてほしい。

過去にロナンに家族を殺されているドラックスは今回新たに娘ができて、再びパパになれて救われた感じがする。惜しむらくは演じるデイブ・バウティスタが今作でMCU卒業らしいので、娘と共闘する姿は見れないかもしれないこと。

その新しく加入した謎の女の子フィラ。一時間の睡眠で一週間動ける無限スタミナガールで、原作ではマー・ヴェルの娘らしいけど、MCU世界ではそういう設定はなさそう。今後は年齢が近いソーの養女・ラブと仲良くなる展開とか見てみたいなあ。

クラグリンとコスモの関係も良かった。「悪い犬」を取り消せとしつこく言ってたのはクラグリンが好きだからなんだなってわかってからずっとニヤニヤする。

今回のメインヴィランであるハイエボリューショナリー。マジこいつ嫌い。完璧な人種を作りたいがために不完全なものには一切慈悲がないクソ野郎。最終的に側近たちからも裏切られるクズ。よくある悲しい過去的なオリジンが描かれない分、徹底的に悪役として憎めたところは良かった。けど、ピーターが周りから散々あいつに勝てるはず無いとか言われてた割にパワーとしては財力と重力を操る力くらいで、その重力もロケットの重力ブーツであっさり破られるから強者感が伝わりづらかった。

一番好きだったシーンは艦内での集団戦闘だけど、まさかのスーパーマリオからの2作連続でNo sleep till brooklynを聴くことになるとは思ってなかった。熱い。マリオをもし字幕で見てたらクリス・プラットも2作連続になってた。

小ネタもたくさんあって書ききれないけど、オルゴスコープ社にいたやけに可愛い受付嬢のウラちゃん、ラットキャッチャー2!ラットキャッチャー2じゃないか!可愛い。

さて、3部作最後の作品のはずなのにエンドロール後の映像のあと「伝説のスターロードは帰ってくる」と出てきたけど、終わらんのかーいってなる一方で、「ピーター・クイル」とは書かれていないから、誰か別の人がスターロードを名乗って登場する可能性もあるわけで。
でもピーター地球にいる以上、地球で起こる出来事には何か立ち向かっていきそうだしなぁ。

どっちにしてももうガン監督は関わらなそうだから、これまでのピーターではなくなるだろうけど。

あーそれにしても本当に面白かった。大満足。
ナミサン

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