ぜる

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3のぜるのネタバレレビュー・内容・結末

4.7

このレビューはネタバレを含みます

予告だけ見ると結構シリアスな感じで、GotG特有のユルいギャグとかやり取りは少なめなのかなと思ったけど良い意味で裏切られた。
今作でも彼らの面白さは健在で、笑いあり、涙あり、アクションありの大作だったと思う。

これまで語られたことが無かったロケットのオリジンに焦点を当て、そこからガーディアンズがそれぞれの悲しき過去に向き合っていく構成が上手い。
これを見てからだと1作目でのロケットの発言にもクるものがある。

個人的に最も印象深かったのがドラックスの立ち位置。
ここにきてドラックスの「父親」としての側面がフォーカスされるとは思わなかったので驚き。
高等生物の子ども達に娘のことを話すシーンは不覚にも涙ぐんでしまった。
その様子を見ていたネビュラからの言葉も彼への信頼を感じられて良い。

あのネビュラがここまでガーディアンズのことを大切に想うようになったという事実だけで泣けてくる。
『ホリデー・スペシャル』でもそうだったけど、ガーディアンズへの友愛、親愛が節々に見て取れて泣いちゃうよこんなの…

正直中盤くらいまでクイルのガモーラに対する態度に辟易としてたけど、最終的にはしっかりと「今の」ガモーラを見据えることが出来たのはグッと来たな。
その後の2人のやり取りには泣いた。
でもやっぱり決める時は決めるクイルが好き。ハイ・エボリューショナリーに啖呵切る所とか最高に格好良い。

これはGotGシリーズ全編通してだと思ってるんだけど、音楽の使い方が天才的。流すタイミングとか完璧なんだよな。
予告でも使われていた『Since You Been Gone』もめっちゃいい曲。
あとこれは皆思ってるだろうけど、ミドクレの『Come and Get Your Love』は反則だろ………

山ちゃんのファンなのでとりあえず1回目は吹替で観たんだけど、声優陣が変わらなくて良かったなと思いました。
芸能人枠の吹替が軒並み変えられた中で、加藤浩次と遠藤憲一の配役を変えなかったのは英断だったと言わざるを得ない。
今作のロケットとグルートの演技には本当に胸を打たれた。

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーよ永遠なれ。
クィルがスター・ロードとして帰って来る日をただただ待つばかり。
ぜる

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