ロアー

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3のロアーのレビュー・感想・評価

4.6

「マリオ」と2本立てで観たので「さあ、もうひと笑いすっぞ!」という心持ちで挑んだら、すっかり泣かされて返り討ちに遭いました。
ロケットの過去が激重過ぎて、こんなの泣かずにはいられない・・・映画の題材のひとつである「動物実験」も私の涙腺の弱いところだし。

でも、ちょうど前の席の人がスマホをピカーッ!とさせたので涙が引っ込みました。
ああいうことする人って周りの迷惑も考えられない自分勝手でかわいそうな人ですね、違う意味で涙が出ました。

それはさておき、「GOTG」シリーズに限らず、ジェームズ・ガン監督って本当にルーザーの描き方が上手い。
「ガーディアンズ」のメンバーって、みんなそれぞれ真っ当な"ヒーロー"とは呼べない負け犬の寄せ集めだし、作戦を立ててもみんな好き勝手に動くから失敗ばかりで中々一筋縄にはいかない。
でも、仲間や守るべき存在を思いやる気持ちは本物だから”家族”として繋がっている。
一見、ダメな人間に見えてもよく見れば、きっと何かひとつ誰にも負けない美徳をもっていることが分かるし、ありのままの自分が一番素敵。
ロケットの壮絶な生い立ちさることながら、メンバーそれぞれの美徳を指し示すストーリーも優しくて、そこでも泣きそうになりました。
笑いどころもたくさんあって楽しかったけど、つくづく良い映画だったなぁ・・・

毎度のことながら音楽のチョイスもすごく良くて、いきなり私の好きな「♪Creep」で始まって情緒が乱れたし、「♪Dog Days Are Over」も好きな曲な上に映画のシーンにも合っていて最高でした。私、今回のMIXが一番好みかも知れない。
ロアー

ロアー