レオン

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3のレオンのレビュー・感想・評価

3.7
もうアメコミも、かなり飽きてきた感があったのですが、あまりの高評価に再び劇場へ。

ロケットの過酷な生い立ちや、悲しい展開に私も目が潤みました。 が、腕がマシーンのかわうそライラ等、見るだけでシンパシーを感じてしまう姿に、これはさすがに反則だろうと・・・。 言葉悪く言うと、"あざとい" というか、いかにもお涙頂戴シーンに感じる・・。 

が、そのシーンに自分も嵌まっているのだがら、どう言えばいいのか・・。 何言ってんの、このがんこオヤジが! と思われても仕方ない・・。

さらには後半で、子供が沢山出て来たシーンは、さすがに「えっ、またシンパシーを煽ってる・・」と感じて一瞬冷めました。 しかし、あのあどけない子供達の表情に、またもや・・・。 描写的には抜群も、その手を使うか・・という思いが心境を複雑にしてしまう・・。

また、味方同士や、敵のハイ・エボリューショナリー等も終始、"小学生の口喧嘩"のような怒鳴り合いをするシーンが多く、私的には見るのが辛く感じた。 1作目はこれほど稚拙に感じるシーンはあまりなかった様に記憶しているのだが・・。

グルートの、「男は言葉でなく、行動で語るのだ!」的な献身的な戦闘や、ネビュラの特殊能力によるここ一番での働き等、見所もたっぷりなのだが、そのシーンが変わると、また稚拙な言い争いが・・。

これらの会話は監督が、はい、おふざけジョークで笑って下さいとのシーンと思うが、私はほとんど笑えない。 「ブレット・トレイン」でも書いたが、笑えぬ不要に感じる台詞は冗長に感じて冷めてしまう・・。 

私はコメディが嫌いなファンではなく、ジム・キャリーの「マスク」など、ばかばかしいの極致と思える様な作品では、むしろ大いに笑うタイプ。 最近ではマ・ドンソクの「犯罪都市」も爆笑させてもらった。
この作品の、口論シーンが年配者でも笑える小粋な描写なら、評価はさらに上がったと思う。

が、現在フィルマの2万を超えるレビュー★平均が4.5、フィルマよりやや厳しい数字が出る事が多い、ヤフー映画も★4.5なので、私の感性の方が、ずれているのだろう・・。
私はオチャラケ的シーンがほとんどないシリアスな、「Xメン」シリーズがアメコミでは一番好きのなので(★平均はあまり芳しくない)、やはり皆さんと感覚が違うのか・・。
(ノーラン監督のバットマン3部作は私も高評価で、一般の★平均も好評で同調してるが♪)

尚、挿入曲は1~2作目の方が、よかったと感じる。 今作とは無関係だが「AIR/エア」はさらによかった。
 序盤で私の好きなHEARTや、RAINBOWの曲はよかったが、サビパートがよく聞こえず、その後の曲はアーチスト名さえしらない曲も多い。
Radioheadの「Creep」は有名だが、フォークっぽい曲調は私の好みでなく、Beastie Boysもあのシーンなら「Fight For Your Right」の方がさらにガツンとくる。ブルース・スプリングスティーンの曲もあった様だが(最高位42位)の知らない曲で、彼の声と分からなかった。
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