真っ黒こげ太郎

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3の真っ黒こげ太郎のネタバレレビュー・内容・結末

4.8

このレビューはネタバレを含みます

銀河の落ちこぼれ達(ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー)よ、

終焉の美と、ラストバトルを響かせろ!




銀河を数多く救ってきたガーディアンズ・オブ・ギャラクシーは、本拠地を設立し平和に暮らしていた。
しかし、家族や恋人を失ったスターロードは自分を見失い、自暴自棄に陥っていた。

そんな中、空飛ぶ謎の男ことアダム・ウォーロックがガーディアンズを襲撃!!!
どうにか撃退するも、アライグマのロケットが致命傷を負ってしまう。

元々改造されていたロケットの身体の中にはロックが施されており、このままでは手術を施せない。
アダム・ウォーロックはロケットを改造したマッドサイエンティスト、ハイ・エボリューショナリーが仕向けた刺客だったのだ。

ガーディアンズはロケットの命を救うため、ハイ・エボリューショナリー率いるオルゴコープ社へと殴り込みをかける!!!
今、ガーディアンズの最後の戦いが始まる!!!




MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の32作目にして、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」シリーズ、堂々の完結編。

今作を持って監督のジェームズ・ガン氏は別会社の映画シリーズへと移り、主要キャストも今作を持って最後となる。
一時期はシリーズ存続が危ぶまれるも、どうにか完結に漕ぎつけられたようで何よりです。


さて、以前から申した通り、私真っ黒こげ太郎は今作を持ってMCU作品の劇場公開を卒業しまっす!!
だってさ~最近は火薬の爆破も銃撃戦も物理的なアクションも全然なくてぬるーいCG光線ばかりのアクションしかないんだもの。
火薬の爆発と重火器やミリタリーが常に展開されるアクション映画ならいくらでも量産してくれて構わないけど、そうじゃないCGのコクや泥臭さを感じないアクション映画に何の価値があるというのか。

そんなこんなで、今回でMCU作品の劇場鑑賞は終了しようかなと。
後はレンタルDVDが出た時にでも気楽に追いかけるか、気になるヤツが公開されたらスポット参戦的な形で細々とやっていきます。
(だからレンタル再開しろよディ○ニー。これ前フリだからね?レンタル再開するって前フリだからね?)


さて、そんな劇場鑑賞の最後を飾るのは「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」シリーズの最終章。
今回はジェームズ・ガン監督が自由に作れた!と公言しており、何だかんだ楽しみにしていました。



そして、今作は、そんな期待に応えた立派なフィナーレとなりました。
「ガーギャラ」シリーズの最終作やジェームズ・ガン監督最後のMCU作品としても、そしてサノスとの戦いからなるインフィニティ・サーガの最終回としても完ぺきでした。
俺みたく温いアクションにウンザリしてる人も、シリーズ化が多すぎて追いきれずに疲れているという人も今作を見れば爽やかな気持ちでキッパリ卒業できる素晴らしい作品です。
(勿論、いい意味で。)


今回はロケットの物語。
開始早々ロケットが死にかけてヤバい事になり、ガーディアンズの面々も奮闘する中で、ロケット過去が丁寧に明らかになってゆく。
そして最終的には巨悪を討つためにガーディアンズの最後の死闘が描かれます。


今回も過去作で見られたお馴染みの愉快な仲間達が陽気なノリで笑わせてくれるコメディ要素や、カラフルレインボーで何処か毒々な要素も兼ね備えたSFスペースオペラは健在。
登場人物の掛け合いは楽しくて笑えるし、皆個性がガン立ちしまくり。


また、ふざけているだけでなく、ロケットの過去や自暴自棄になるスターロード等、シリアスなドラマの塩梅も上手く盛り込まれている。
敵ヴィランはかなり極悪で、実に恐ろしくかつ憎たらしい。
彼らが「もう逃げない」と一致団結して立ち向かう姿は胸が熱くなるし、ヴィランを皆で倒す展開もベタではあるがスッキリ爽快!!!!


アクションに関しては、まぁCG多いと言われればそれまでだけど、しっかり物理的なアクションが多いのでしっかり迫力を感じる。
特にクライマックスでガーディアンズの面々が敵軍を蹴散らす場面は見事で、アクション映画としてもしっかり楽しめるぞ。
(某ク○ントマニアとは違うのだよ、クア○トマニアとは!!!w)

因みに今作、メイク道具の多さでギネスを更新したらしいが、それもあってあちこちで特殊メイクを駆使したプロップやクリーチャーも沢山描かれている。
ここら辺のCGだけじゃない実物へのこだわりも、CG任せな映画にならずに済んだ理由の一つだろう。
(ヴィランの末路も結構グロい、まぁ自業自得ではあるが。)

ラストはシリーズ最終章だけあって、皆の旅の終焉が描かれる。
ただ、それらはどれも優しい着地で、物語の締めくくりに相応しい最後だった。


一部キャラのお話が駆け足気味だったり、ブラックジョークが過ぎる場面があるが、まぁ許容範囲内。

最近のマーベル作品を謙遜してる人も、今作を見て卒業を決めれば区切りが良いと思うので、是非とも見に行ってください。
そのまま応援する人は…まぁ言わずとも見に行くか。w

とにかく素晴らしい最終回だった!!!!
ありがとう、ジェームズ・ガン監督!!!!
アイ・アム・グルート!(ガーディアンズの皆も愛してるぜ!!!!)




…という事で今回でMCU劇場鑑賞は一区切り。

今後はレンタルや気になる作品に絞って参戦していくつもりです。

やったぜ!!!これで好きなジャンルを、火薬系アクション映画やコマンドアクション映画やスプラッターホラーを漁る事に集中できるぞ!!!!w
(後アニメとかもね。w)

という事で、お疲れ様っした!!!!


追記:ハワード・ザ・ダックにばかり目が行ってたからか、あのカードゲームしてる場面でロイド・カウフマン御大が出てる事に気づかなかった…。
…確認の為にまた見に行こうかな…。w