おふとん

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3のおふとんのレビュー・感想・評価

4.0
ガーディアン・オブ・ギャラクシー シリーズ最終章。

今回はピーターよりもアライグマのロケットにスポットが当たっており、ロケット好きとしてはたまらない展開。
ただ、肝心のロケットは本編中ほとんど昏睡状態になっており、活躍があまり見られなかったのはちょっと残念でした。

ロケットの過去が壮絶なのはわかってましたが、改めて映像にするとなかなかに辛い。
動物虐待に近いシーンもあるので注意です。
人が死ぬのは大丈夫でも、動物が辛い目にあってるのは本当に無理。

MCUシリーズの中でもガーディアンズは好きなキャラクターが多くて、それぞれのキャラが色々な喪失を抱えているので、何処となく物悲しい雰囲気が漂う。
今まで通り、コミカルなシーンも多いんですが、今回はちょっとシリアスよりというか、本当に終わるんだなぁ…って感じが伝わってきて辛かった。
MCU的には世代交代させながら続けたいんだろうけど、でも自分の中ではやっぱり新シリーズと今までのシリーズでは思い入れが違うから、正直に言うと最近のMCUはいまいち乗り切れない。
そこで、今回のガーディアンズ3で完全に一つの時代が終わった感がありましたね。
これからもMCUは追いかけるだろうけど、この映画で気持ち的には一区切りついた気がしました。

そう考えるとピーターの最後の決断も納得で、確かにガモーラは生きてるけど、でもやっぱりピーターにとってのガモーラはあの時確かに死んじゃったんだよなっていう喪失感?が伝わってきて辛かったです。

マルチバースやインフィニティストーンみたいな何でもありの世界観で麻痺しちゃうけど、やっぱり基本的には失ったものは戻らない。

映画全体で気になったところとして、ジェームズ・ガンの良いところでも悪いところでもある人の死を笑いに変える不謹慎ギャグ。
「スーサイド・スクワッド」くらい振り切ってると良いんですが、やっぱりディズニー傘下のMCUで持っていき方に苦労してるなって部分はちょっとありましたね。
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