なおと

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3のなおとのネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

すごく面白かったけど2が個人的にハマりすぎて超えられなかったなってのが全体的な印象

まずうーんだったポイント

歌詞をよく理解すると…レベルではなく、2のBrandyやFather and Sonのように物語と直接リンクする曲が欲しかった(ウォークマンやテープがキーアイテムになってたのはヨンドゥのZuneを手にしたことで区切りにはなったし今回はそれがテーマではないってのもあるやろうけどね)

ピーターが宇宙空間に残されるシーンは2に似た感じだったしもう少し別の形がよかったかな
どうせ助かるんでしょ?感は否めなかった

あとはハイエボリューショナリーも残虐ではあったしキャラクターもめっちゃよかったけど戦闘力的な意味ではエゴに比べてスケールダウンしたから戦いが地味だなって部分があったのも事実
でも通路でのワンカット(だったと思う)の戦闘シーンはめちゃくちゃかっこよかった


ここからは良かったポイント

エンドゲーム以降のMCU作品は“ユニバースのための作品”になりがちだけどこの作品は最初から最後までGotGとしてしっかり面白かったのがよかった

それにシリーズ完結編でありながらもシリアスは最低限におさえてGotGらしさを存分に発揮してるのはさすがジェームズ・ガン監督としか言いようがない

今まで通り笑えるところがあり、かと思えば目頭が熱くなるシーンもある
個人的にはネビュラがロケットの声を聞いて涙ぐむシーンが一番胸に来た

全体を通して、戦力といい前作からの成長(変化)といいツッコミといい、俺はこの作品はロケットの物語ではなくネビュラの物語だと思った
それくらい彼女の印象が強かった

ロケットも最後の「ラクーン」を受け入れ自ら名乗るシーンは胸が熱くなった

他のメンバーもそれぞれに見せ場がありそれぞれの長所が描かれててすごく見やすかったし、ガモーラに言い寄るピーターとハイエボリューショナリーが「ありのままを否定する」という部分で重なってたのもよかった
だからありのままを受け入れたピーターにガモーラは惹かれ始めたんだろうしね

物語の締め方も誰かが死ぬのではなくあくまで前向きな形での離脱だったのがすごくよかった
完結編だとどうしてもしんみり終わりがちだけどこれならまた彼らが一緒に戦うのを見られるのかもなって思えて、それでいてミッドクレジットでははじまりの曲であるCome and Get Your Loveを聞くことでほんの少しの寂しさと晴れ晴れとした気持ちを味わえる

そしてポストクレジットで笑いと希望を持ちながら劇場を後にできる

完結編として完璧な終わり方

2が個人的に良すぎたからハードルが上がってしまったけど、比較せずに単体として考えるとめちゃくちゃ面白い作品だった!
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