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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3のandesのレビュー・感想・評価

3.4
良くも悪くもシリーズを追いかけてマーベルが好きな人向けの映画。やたら評価が高いけど、出来は普通だと思う。
流石に3作目ともなると、1作目当時は新鮮だったノリに飽き始めてくる。音楽の選曲もあまり冴えは感じなかった。エモいんだけど、エモさってなんかインスタントな感情で「良さ」とは違うとおもうんだけどなぁ。「トラウマ⇒克服」とか「親殺し」とか割りとベタなテーマを延々やっている感じ。
あと、気になるのはジェームズ・ガンの性質なんだろうけど、「同情の取捨選択」があるところ。愛らしいアライグマは可哀想だけど、醜悪なブタモンスターは残酷な殺し方にする。両方、動物実験の犠牲者じゃないの?なんか、テーマと逆をゆく描写な気がする。
アクションやラストの終わり方は良かった。ガモーラの退場やピーターの里帰りは求められた役割ではなく、生き方の選択であり、今っぽいメッセージ。
役柄ではアダムが印象的。ピーターを助けたシーンはミケランジェロ「アダムの創造」のパロディであり、彼も自分の生き方=生命を得るのである。あと、ラストシークエンスで好きな音楽をエイドリアン・ブリュー(とキング・クリムゾン)としたのは、役者が英国出身というところも合わせたジョークだろう。
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