なぎ

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3のなぎのネタバレレビュー・内容・結末

5.0

このレビューはネタバレを含みます

最後に相応しい、皆出生や背負ってきた物語はバラバラだけど家族だと思える繋がりや絆が素晴らしい作品だった。MCUでも近年稀に見る傑作じゃないだろうか。
よっぽど多様性を謳って配慮したと感じる作品よりも多様な種族の集まりの今作の方が素敵だと思う。

大筋としては、瀕死の仲間を助けに奔走するという物語。ありきたりだけど、最近はそのありきたりが中々しっかりと描かれていないと感じていて物足りなさがあった。頑張っても報われない、あと一歩で間に合わない、全てが救われるわけではない、または全てが救われたと見せかけて不安の種がひとつ芽吹いた、というような不穏な終わり方をしたりするものが多かったと思う。
今作は、瀕死の仲間が助かったというだけでなく、過去に負った傷も癒やす物語だった。途中、あまりにも辛くて嗚咽が漏れそうになるシーンがたくさんあった。とくにペットが家族にいる人は耐えられないと思う。私もそうだった。ハンカチを口に押し込んで耐えた。

結局、ガーディアンズのメンバーはバラバラの進路を行くことになったけれど、今までに感じたような嫌だというモヤモヤは感じなかった。
それはきっと、このチームならバラバラでも大丈夫だと思えるくらいに絆が深いからだと思った。
このチームなら、いつかまた集まってドンチャンするんだろうな、という安心感かな。

今作で一番、ネビュラが人間らしくてチャーミングで、今までも好きだったけれどもっともっと好きになった。

途中でヨンドゥが出てきたところで泣きすぎて頭痛がした。あれは卑怯。
なぎ

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