ミミズ式SGキネマ倶楽部

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3のミミズ式SGキネマ倶楽部のレビュー・感想・評価

4.0
あのガーディアンズの最終章!今後続編が作られたとしても、ジェームズ・ガンはDCに移ってしまったのでホントの意味での最終回といえるでしょう。その最終章の出来はというと…。ジェームズ・ガンさすがの一言です。

 今作は主人公がロケットといっても差し支えないほど彼をフィーチャーした作品でした。なぜ彼が二足歩行でしゃべるアライグマになったのかを描いています。その物語のなんとえげつないことか。今回のヴィランである「ハイ・エボリューショナリー」は理想を追い求める科学者かと思いきや、物語が進むにつれて飛んだクソ野郎である事が判明していきます。そのあまりの行いのひどさに引いてしまう人もいるでしょう。

 クライマックス直前の長回しによる通路でのアクションシーンは、監督の前作である「ザ・スーサイド・スクワッド」でも見られたシーンでよりグレードアップして見せてくれています。それぞれのメンバーの長所を活かしたアクションは必見です。

 総じて大方満足はしているのですが、若干尺が長く感じられてしまったこと、ギャグシーンが少しくどいかも?という感じがほんの少しのマイナス点です。

 ガーディアンズを追ってきた人ならば、この結末を見届けるしかないという作りになっています。これからガン監督が作っていくDCの世界もかなり期待できるそんな一作になっています。おススメ。