このレビューはネタバレを含みます
「みんな大切な人をなくしてる!」
ロケットがVOL1で言い放った一言が妙に心に残ったのを覚えている。そんなこと言うようなキャラじゃないから。
本作は、ロケットのその発言の裏に隠された物語だった。
物語が進んですぐ彼にとっての「なくした大切な人」であろう人が出てくる。幼少期のロケットが檻の中で同じ実験体の動物友達と遊んだり、自分の名前をつけたりするシーンは、その先の展開を想像して泣いてしまった。
その先はもう泣きっぱなし。
お互い直接本人には絶対言わない「1番の友達」に泣き、
ロケットの心臓が止まってしまった時の、クイルの悲しみと自分自身への怒りが詰まった顔に泣き、
アライグマじゃねぇと言い放った直後に息を吹き返した瞬間に泣き、
最初はアライグマだけを助けようとしたロケットが、彼と同じ境遇の動物たちを全員助けることを選んだことに泣き、
先陣切ってガーディアンズを率いたロケットに泣き、
新ガーディアンズに紹介した曲(VOL1でクイルが聴いてた曲)で泣いた。
振り返ると全部泣いてますわ。
ネビュラを以て「サノスより酷い」といわしめるほど凄惨な過去を持っていたロケット。いま思い返すと過去作でみんな地雷踏みすぎな。ゴミパンダて。
笑って泣ける、最後までガーディアンズらしい最高の作品でした!!