よしまる

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3のよしまるのレビュー・感想・評価

4.6
今年、2024年はGOTGのら1作目が公開されてから10周年!

え、10年?マジか!?

栄枯衰勢、時間は残酷。そりゃMARVELも廃れるわ、、と、エンドゲーム以降不発続きだったマーベルスタジオ作品の中で、コレだけは外さないだろうという予測を裏切ることの無いスーパークオリティでした。これが最後の徒花にならないと良いのだが、、。
というわけで2023年よしまる洋画ランキングの第2位はガーディアンズオブザギャラクシーのvolume3。

ほらね、前作のvolume2に「リミックス」なんて馬鹿な邦題をつけるからおかしなことになる。vol.2、vol.3ってカセットテープに書き込む感覚がわからなかったんだなぁ、ほんとセンスない。

それはともかくとして、全世界の小動物を愛する人は総泣き間違いない、可愛くて切なくて愛しさ半端なき良作。とは言えお涙頂戴の動物ものではなく、ブラックな味付けもきちんとされていて、いつもの楽しいギャグも添えられて、なおかつヒーロー物としてもしっかり成立している。

今回はロケットがあまりにキャラ立ちし過ぎたために、本物ではないガモーラに翻弄されてコメディリリーフに回ってしまったピーターが少々残念なところ。前作はしっかり主役だっただけに、ラストの奇跡に至る無理矢理感も、笑っていいのか泣いていいのか難しかった(笑)←ワロてるやん。
彼の場合はエンドゲームに至るところでもモヤモヤが残ってしまっただけに、やはりこれで断罪されるのか、、とも思ったのだけれど、果たして。

今回も監督は1度はDisneyに解雇されたジェームズガン。
本作の前にスーサイド・スクワッドのリブートを成功させ、DCに移籍することも決定した上でのMARVEL復帰作となったわけだけれど、もういい加減に過去の失態をほじくり返して才能を潰すのはやめないとアカンことが証明されたことも興味深い。

そもそもアーチストなんてものは少々クレイジーでちょうどいい。ベートーヴェンやモーツァルト、ピカソだってキ○ガイ以外の何者でもないけれど、そんなこと気にして作品眺めてる人いないよね。(まあ変態ぶりを想像しながら嗜むのもまた一興ではあるが汗)
今の芸人さんやバンドマンたちは何かとめんどくさくてしんどいやろうなあ(同情はしないけど笑)

さて。GOTGのみならずアベンジャーズやソーにも深く関わり間違いなくMARVELの立役者の1人だったジェームズガンが去り、言わずもがなこれ以降のマーベルスタジオ作品は坂を転げ落ちるかのように凋落していく。

昨今のアニメやSF、さらにテレビドラマやコミックを見渡しても、笑いとペーソスに溢れ、しっかりと毒のある作品が愛されているのも、彼の功績とどことなく符合する。ま、上っ面なヒーロー、ヒロインの垂れ流しを続けるMARVELについてこれ以上文句を並べるよりも、まずは彼の手がける今後のDC作品を心待ちにしておきたい。