高度経済成長期の大阪在日家族のシビアな生活話。
サンホとイ・ジョンウンが出演するので鑑賞。
金子文子とか韓国映画で在日の話の映画を観る事があるけど
本当の在日の方目線の在日映画は初めて。
特に時代が時代なので、人権もハチャメチャだっただろうし
生きづらいのこの上なさそう。
実際に立ち退きがあった地区の話なので、結構リアリティのある内容かも。
サンホが日本語上手い。そして日本語を話してもサンホはサンホ。
良い演技。
日本人ももっと大阪系の役者さんを使えばよかったのに、とは思いつつ
井上真央の演技が良かった。
お話はハチャメチャ。人間関係わやくそ。
まぁ、そういうもんかもしれんね、と納得するような雰囲気。
それでもサンホとイ・ジョンウンの夫婦の
「自分らはここで生きていくしかないんや」
という諦めと決意で過ごす様子に胸を打たれる。
あまりにもいろいろあるのに淡々と過ぎていくので(時々濃厚)
正直なんなん?!となるけど、
在日の人達の在りし日を記録しているとしたら切ない。
そういう意味で評価できる映画。
あと、在日2世の韓国語話せないのと、日本語が話せない韓国人の会話のやりとりも
生々しくて良かった。
サンホとイ・ジョンウンの配役が的確すぎ。