メイマーツインズ

焼肉ドラゴンのメイマーツインズのレビュー・感想・評価

焼肉ドラゴン(2018年製作の映画)
4.0
《たとえ昨日がどんなでも
明日はきっとえぇ日になる…》

”血と骨〟の脚本を手がけた鄭義信が監督・脚本で描く家族の絆。ソフト所有で再鑑賞。

日本が高度成長期真っ只中の1970年の大阪。万国博覧会で盛り上がる大阪の陰…
何があっても本気でぶつかり、本気で生きた在日韓国人6人家族の大きな歴史。その中心に焼肉ドラゴンとよばれた店があった。

コミカルさと切なさの絶妙なブレンドが、この作品を単なる感動モノではなく、特別なものへと昇華させている。
演出も魅せる!
恋敵を演じる大泉洋とハン・ドンギュのご返杯のやりとりが滑稽で面白すぎる(笑)2人のケンカのシーンは情感に溢れ、なかなか迫力があったりで…
エネルギッシュの中にもきめ細かさがあり、自分好みの演出だ。

持ち味全開の大泉洋、影のある女性が似合う真木よう子、そして井上真央、キム・サンホ、イ・ジョンウンといった日韓の実力派キャストがこの作品に命を吹き込んでいる。

自分の知人にも在日の人は少なからずいる。日本人にはない、ハングリー精神があり見習うべきところが多々ある。差別や偏見から逃げず日本でたくましく生きる彼らの苦悩や葛藤を垣間見たような気がする。

あぁ〜、こんなバラック小屋で煙モクモクの中、みんなで囲む七輪でホルモンにビールなんて最高だ〜‼︎
コロナで自粛中だから、余計にたまりませんね…(苦笑)