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焼肉ドラゴンのTAMUのレビュー・感想・評価

焼肉ドラゴン(2018年製作の映画)
3.5
全然関係ないけど始まる前の予告でキムタクが「俺の正義の剣を奪うことがそれほど大事か!」て、怒鳴ってたけど、そんな事言う人いるかな?w

それはそれとして、TOHOシネマズでやるようなメジャーな日本映画にキム・サンホが出るというなら、俺は何ちゃら家族を差し置いても焼肉家族で行く!

実は大泉洋の3つ上なだけのキムサンホであるが、家族の長であり、恰幅の良い寡黙なオヤジを熱演♪(本当は意外と太ってないのだが、デブ役がハマるわなー)

穏やかなとつとつと話す日本語に、思わず目頭が熱く。また、娘の喧嘩を止めるでもなく、見守りながら立ち尽くすだけの演技も素晴らしく。

そして、後半の自分の険しい人生を大谷亮平に語りかける場面は、超絶長ゼリフ、コクソンの國村隼に負けずとも劣らない活躍、ぜひ助演男優賞を差し上げたい!

思い起こせば、最初に見たのは『ワンドゥギ』かな?そこから随所で脇役を演じる彼を見て、キム・サンホを見ると得した気分になる域まで達してました笑

そして、近所のおばさんとして、そこら中の映画に出まくるイ・ジョンウンも今まで見た全作を超えるほどの出演時間とセリフの量!こちらも熱演でした!

ところで、本作自体は「右手に金、左手に涙の在日」を明るく哀しく描く美しさは感じましたが、どうも軸となる3人娘の恋愛が幼いような。オトナはもう少し複雑かと…

真木よう子と井上真央の関西弁に上がりましたけどねー♪

ついでにギャグの間が間延びしてて、全体として長く感じたというか。。演劇的?

そして、もっと焼き肉をジューって焼いたり、美味しそうに食べたり、賑わったり、閑散としたりがあったらと。元は演劇、忠実な映画化だったのかもしれませんが。
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