カイトウ

クリード 炎の宿敵のカイトウのレビュー・感想・評価

クリード 炎の宿敵(2018年製作の映画)
3.9
前作のアポロの息子であるクリードが父の好敵手であり親友であるロッキーに師事して、ボクサーとして成り上がっていくっていう展開も熱かったのに今作はそれを超えてくんだもんな〜、ヤバすぎるよ笑

今作の序盤でチャンピオンになり、ビアンカとも結婚して子供授かるっていう誰がみても順風満帆な生活を送っていたアドニスの目の前に挑戦者として現れたのがかつて自分の父を殺したドラゴの息子っていう展開がまず熱過ぎませんかね

前作とは違って今作では、チャンピオンとして夫として父としてっていう背負うものが多くなってる状態で自分の父を殺した憎き男の息子が挑戦してきたらそりゃどんだけロッキーに反対されてもアドニスなら挑戦を受けちゃうよね
でも、ロッキーの気持ちも分かるのよねあの時にタオルを投げてればアポロを救えたかもしれないっていう後悔がずっとあるだろうし、その息子のアドニスに同じ道を辿って欲しくないっていう想いがあるだろうからね

その2人の想いっていうのが衝突して一度は喧嘩別れしてしまうんだけど、そこからまた手を取りあいドラゴ親子に立ち向かうために特訓を行っていくのがね
もうベタもベタなんだけど熱かったね〜


今作は敵側のドラゴ親子にも感情移入しちゃうんだよ
あのロッキーとの試合に負けたことによって国の英雄っていう地位を失い、奥さん含め周りの人たちがどんどんと離れていったていうのが悲しくてね
しかも、息子が勝つようになってきたらまた戻ってきて最後はまた離れて行くっていうのがもう胸糞悪すぎるんだろ

ロッキーシリーズって敗者側の悲哀とかその後を描かれたことってなかったし、勝ったロッキー側の幸せムードがほとんど描かれてたからこそね
余計に今作のドラゴ親子の悲しい現実が心に突き刺さるんだよな、そして応援したくなるんだよな

またドラゴ役のドルフ・ラングレンが最高なんだよ、『ロッキー4』のときはまさにサイボーグって感じのドラゴを完璧に演じて、今作ではかつてのサイボーグのような綺麗さは消え失せて自分たちを捨てた人達やロッキーを恨んでいて落ちぶれたドラゴを完璧に演じきってるもんな


今作のロッキーはちょいと地味めだったけど、やっぱスタローン演じるロッキーは良いよね
いつまでたっても息子に電話をかけれないっていうのがロッキーの不器用さを表していて良いね、やっぱあの不器用さがロッキーの魅力なんだよな
でも最後に決心して息子に会いに行ったのは良いシーンだったな、しかも息子のロバート役がファイナルのときと同じマイロだったのも嬉しかったね
ラストはロッキーもアポロも息子に孫を紹介されているっていうのが、なんか良いよね
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