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クリード 炎の宿敵のmitakosamaのレビュー・感想・評価

クリード 炎の宿敵(2018年製作の映画)
3.6
クリード続編。なんとロッキー4のドラゴの息子と戦う事に!
勿論ドラゴ役のドルフラングレンも再登場だぜ!
予告編での、セコンドでにらみ合うロッキーとドラゴのシーンから、もう期待度大だった。
ロッキー4は当時の評価は決して高くは無かったけど、まさかこんな続編があるとはねぇ。

ドラゴの息子がめっちゃデカくてパワーファイター。ロッキーに負けて母国で落ちぶれた親父は、息子に託しクリードと戦う。

面白いのは、中盤のトレーニングシーン。クリードはプール等の設備の整った近代トレーニングなのに対し、ドラゴは原始的トレーニングなんだよね。
これって、ロッキー対ドラゴ父とのシチュエーションの逆なんだよね。
ドラゴが旧ソ連の近代トレーニングだったのに、ロッキーは原始的トレーニングで鍛え上げ勝利した。

前半は、父親同士の遺恨を子供の代に引き継ぎたく無かったからか?ドラゴの子を危険だと判断したからか?ロッキーはセコンドに付く事を拒む。

後半、子ドラゴとクリードの再戦に、遂にロッキーのセコンド復帰。判っていても燃えるぅ!

しかし、ココで謎の荒野での原始的トレーニングに挑むクリード。
この辺は正直うーん。だな。説得力無さ過ぎ。
ハンマートレーニングは良いけどさ。古タイヤを素手で殴って手の皮ボロボロになってのバッグ打ちが理にかなっているとは思えないよ(笑)拳痛めたらオシマイじゃん。
なんで近代トレーニングを否定したがるんだろう?それがハングリーさを鍛えるとも違うと思うんだ。少なくてもロッキーの世界なら通用するトレーニングでも、クリード世代にはリアリズムが無さ過ぎると思う。
それに、クリードの反骨精神はそう言う事じゃない気もするんだが。

子ドラゴとの再戦。強敵なのは判るけど技術論とかないのもどうか?
親ドラゴは、ただデカくて腕っ節の強い奴を育てたのか?
この攻防も燃えるのだが、もう少し近代ボクシングの魅力に踏み込んでくれても良かったのではないかしら???

まぁ、王道ストーリーに理屈はいらないのかもしれないが。
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