このレビューはネタバレを含みます
新時代の男の挑戦。
世界ヘビー級王者に輝いたアドニスはまもなく旧ソ連のボクサー、ヴィクター・ドラコからの挑戦を受ける。
アドニスはロッキーの反対を押し退け、父、アポロの仇討ちとして迎え撃つもドラコの圧倒的な力を前に屈してしまう。
ドラコが反則負けになったためベルトは死守できたものの、今までに無い挫折を味わうこととなる。
私生活では結婚し、娘が生まれた。
しかし表情は曇ったまま。
恐怖によりリングから遠ざかってもいた。
ロッキーとの和解。
家族との約束。
そして自分への問い。
アドニスは再び立ち上がる。
自分の道を諦めたら何者でもなくなると。
それにロッキーはいつだってそばにいた。
自分に問え
大事なものはなにか
お前は何のために戦う?
思い出せ、階段の意味を。
ガッツを見せろ。
お前ならふさわしい戦いができる。
何のために戦うか分かっているからだ。
ここからは戦争だ。
勝利への気持ちが強い方が勝つ。
もちろん、アドニスだけでなく僕ら視聴者のそばにも。
アドニス、ロッキーが変わった。
ボクシングに対して、
家族に対して、
そして自分自身に対して向き合ったからだ。
さあ、次は僕らのゴングが鳴る。
アポロのように記録より記憶に残る映画だった。