このレビューはネタバレを含みます
#毎日映画鑑賞 62本目/62日目
物語はめちゃくちゃシンプルな構成で、過去の回想を交えながら、濱島が競輪選手……というよりは一人前の人間になる話。
久松に怪我をさせてしまってお見舞いに行った結果、競輪しか無い久松見せる競輪に対する執念にやっと、彼の本当の強さを見出す。
そこからは濱島も競輪以外を全て捨て、やがて復帰した久松と対決。
勝負に負けたが、過去の自分を乗り越えて一人前になった彼の表情はとても清々しく。
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個人的には最後のレースのゴール前のシーン、選手それぞれが勝ちたい理由が描かれるシーンがとても好き。
勝負事の作品は、どうしても主人公とライバルにフォーカスされがちだが、実は登場人物皆に勝ちたい理由があって、その中でも勝者は1人だよという事をしっかりと示すシーンが凄く良かった。
幸先の良い6月のスタートになった。