かりんとう

ガチ星のかりんとうのレビュー・感想・評価

ガチ星(2018年製作の映画)
3.3
同監督のネトフリドラマ「サンクチュアリ」が面白かったのでこちらも鑑賞。
スポ根ものを描くのが上手な監督らしい。

主人公が序盤ではどうしようもないクズ、その後挫折を味わい根性でのし上がるという物語の大筋はサンクチュアリとかなり似通っている。
サンクチュアリにしても今作にしても、その競技の舞台裏を丁寧に取材したのが伝わってくるし、映画の臨場感にもそれが生きている。

体力と実力だけでのし上がれる競輪という競技は、ある意味フェア。
しかしそこにたどり着くまでには文字通り血の汗を流す必要がある。

サンクチュアリが若手に希望を与えるドラマだとすると、こちらは中年に希望を与えるそれである。
何かに挑戦するのに、遅すぎることはないのかもしれない。
そう思わせてくれる、正統派スポ根ムービーだった。