とことんダメダメな中年男がなかなかやる気出せずに現実逃避していて、最後の最後でようやく本気出すんだけど、劇中の大半がカッコ悪くて ホントダメダメでうんざりする。
そのうんざり感を丁寧に紡いでいて、それが中々にリアル。
何とかなる、とか思ってる内は、何も変わらないよ。観ていて身につまされるほろ苦さがツボ。
そうそう。現実の世界にロッキーはそうは存在しないんだよね。
絵に描いたようなハッピーエンディングじゃないけど、再生の兆しを仄めかしながら、それでも人生は続いていく...だから諦めんな!カッコつけてないで もがけ!
そんな映画。
映像の切り取り方が良かった。
特殊な世界の描写も、ちゃんとしてたので惹き込まれた。
『百円の恋』と続けて観たくなった。
この監督の撮る『ザ・ファブル』ならば、観てみようかと思う。