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トゥルー・ロマンスのmozzerのレビュー・感想・評価

トゥルー・ロマンス(1993年製作の映画)
4.0
ストーリー展開や音楽の使い方と選曲はタランティーノらしさがよく出てるけれど、あくまでトニースコット監督がメインシェフでタランティーノがスパイスという感じの映画でした。

キャストの使い方もこれで終わり!?というくらいもったいない使い方だけど、それぞれが自分の持ち味の濃い演技で観るものに強い印象を与えてました。上手い役者は例え時間が短くてもその一瞬で存在感を発揮できるんですね。
この映画のキャストの多くがその後タランティーノ作品の常連となると思うと、タランティーノユニバース エピソードゼロと言えるかもしれない。
見所としては、クライマックスの三つ巴でほぼ全員死亡やトレーラーハウスのホッパーとウォーケンの会話劇などになると思うけど、タランティーノはそれらのシーンを自分が見せたいようにレザボア・ドッグスで具現化させたんだと思う。
少し残念だったのは、LAに行ってからの二人の性格描写から純粋さが薄まって、ドラッグを売りたいただのチンピラ感の方が強くなってしまっていたこと。この辺の演出はトニースコット監督の演出の影響が大きかったのかもしれない。

彼が監督もしてたらどうなったかな?次で終わりなんて言わずに、リメイクでもしてくれないかな(笑)
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