風神雷神

ミラダ 自由への闘いの風神雷神のレビュー・感想・評価

ミラダ 自由への闘い(2017年製作の映画)
5.0
チェコにこのような無名の英雄がいたとは知らなかった。見ていて、共産主義の卑劣さに腹が立つ。2021年の今、歴史を繰り返さないためにも、過去を学ぶ必要があるだろう。
香港の自由の女神とオーバーラップして仕方なかった。
主人公のミラダは、未来の子供達のために、私がやらなければ誰がやるの?と考えて、信念を曲げない強さを持った人である。無私の理想を持っているからこそ、家族もサポートする。その家族を人質のようにして脅しをする秘密警察の卑劣さに腹が立つ。
共産主義者は秘密警察を使って、法律関係なしに、国民を監視し、逮捕し、拷問し、思想犯という犯罪を作り上げて、投獄し、時には抹殺される。ドイツのナチズムを破って、そこから解放されたかと思ったら、もっと悪い共産主義に国民が洗脳、支配されてしまった悲劇。

自分の家族をどう守ったかは、本編を見ていただくとして、彼女の強さの根源は、家族の支え、無私なる使命感と、信仰心だと思った。天国では神に近い所に行ったに違いない。
国民の自由を守るという、高邁な理想と使命感に生きた人だからこそ、後世の人を感動させ、歴史に残る。

家族が一番と考える人は、例えば、自分がタイタニックの船長だとして、自分と家族を、乗客より先に救うだろうか?要は、正義感と使命感の違いだと思う。
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