東京難民よりよっぽど切実で、
よっぽど容赦ない貧困描写でキリキリ痛めつけて来る様なエンタメムービー。
シネコンでこんなの流しちゃうのかってくらいエゲツない育児放棄描写が描かれててちょっとたまげた。
しかもその時の母親の彼氏役の俳優さんが某映画監督で二重にたまげた。
借金まみれになった女の子を人身売買するくだりとかも、結構えげつない描き方してて、高杉真宙や林遣都目当てで来た女の子たちは結構喰らったんじゃないかな。
でも結局シネコンだと2週間が限界だったらしく、こちとら天下の駆け込み寺アップリンク様にて鑑賞させて頂きまァす!!
ストーリーも確かに面白いんですケド、
何よりも役者がめちゃくちゃイキイキしてた映画だなーと思いました。
加藤諒の「そのタタキ、やらせて頂きまァす!」は、多分マンガでも決め台詞として使われているのかなぁと予想しているのですが、
それにしては違和感なく、鼻につかない使い方でヒジョーに好感が持てました。
特に一発目。
多分、ヤンチャ仲間で「行くぞ行くぞ!!」ってテンションだったらアレくらいの言い方は普通にするもんね。
金子ノブアキの最初の事務所の下っ端たちを鼓舞する大演説も、
流石サイタマノラッパー入江悠。もはやラップでバースかましてる様にしか見えませんでした。褒めてます笑
あと、観た後で知ったんですけど、
安達役の人(MIYABI)はアーティストさんなんですね。
ビジランテの般若といい、入江監督はこういう人を役者として引っ張って来るのが上手いんだよなぁ。
あとは車の車窓にカメラが寄っていってからの走る少年期カズキにシームレスに繋がるとか、
ラストで店から徐々に引いて行くカメラ…(多分、「これ観てるお前らの中にもこういう貧困な子供達は隠れているんだぞ」というメッセージかなと思った。
→監督がそうだって解説してました。やったぜ。)
だったり、こまい映画好きな描写とかが盛り込まれてて、入江監督はほんと映画作るの好きだなぁとしみじみ。
サイケ、カズキ、タケオはまんまサイタマノラッパーのマイティ、IKKU、TOMさんとしても落としこんで観れましたね。
ビジランテの兄弟とか、太陽の幼馴染とか、三人パーティの話が得意だよね。入江監督。