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シネマ歌舞伎 東海道中膝栗毛 歌舞伎座捕物帖のminamiのレビュー・感想・評価

4.0
シネマ歌舞伎。

「東海道中膝栗毛」第二弾。
全く旅をしない、弥次さん喜多さんが斬新。
やじきたの2人がバイト中の歌舞伎座で殺人事件が起こるミステリー。おもしろ!

前作に引き続き、染五郎さんが弥次さんで猿之助さんが喜多さん。
前回一緒に旅をした若君とお供の少年コンビが今回も登場しサポートしてくれる。
染五郎ジュニアくんと、香川照之ジュニアくん。真っ直ぐで初々しいお芝居がたまらない。
この4人が家族ネタを交えつつ、なにかとイチャつくのでニヤニヤしてしまう。

今回、香川さん(九代目市川中車)出てたのに全く気付かなった!
後でパンフレット読んで知っても信じられないくらい別人だった。あんなにクセがある俳優さんなのに凄いな。
そう言えばめちゃくちゃ昆虫ネタぶっ込んでたよね…。

歌舞伎に慣れてないし、歌舞伎役者さんもテレビに出ている人達しか知らないからなかなか分かりづらいネタもあるけど、そういう人でもついていけるように限りなく分かりやすく楽しめるようにはなってます。

役者さんのことや血縁関係が詳しく分かっていたり、過去に演じた演目などを知っているとより笑いどころが増えるのは間違いない。

今作では実際の演目のワンシーンや、舞台装置の仕掛けや舞台裏シーンも出てくるのでかなり興味深いです。
ベースがしっかりありつつ、現代のネタとも絡ませて笑えるように演出されていてとても楽しめました。

途中でお客さんの拍手の多さによって犯人や結末が変わる仕掛けもあって、いろいろ工夫されていてワクワクします。
もうひとつの結末も観てみたかったな~。

お2人がコンビのやじきた、また続編があるといいな♪
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