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I am Sam アイ・アム・サムのtoshiのレビュー・感想・評価

I am Sam アイ・アム・サム(2001年製作の映画)
4.5
今まで一度も観た事ないと思ったのに何故かラストのサッカーのシーンは記憶にあって、はて?以前観たか?と思いだそうも思い出せません。というよりこんな名作1度観たら忘れるわけがありません。
TVつけっぱなしで夜中のCSで流れているのを寝ぼけながらラストだけ観ていた・・・が一番怪しいかなと。

親が知的障害で、子供の知能しかないという設定で思い出すのは以前鑑賞した7番房の奇跡。今作フィルマークスで確認すると似た様な作品で一番最初に並んでます。7番房は確かに今作に似てます。でもあちらは国家権力を使うとんでもないクソ野郎が居てあまりにも理不尽で観るのが辛くなります。
今作はと言うと確かにルーシーの母親は許せませんが、他に悪い人が一切いませんでした。検事さんがちょっと意地悪ですがでもそれはルーシーの事を思っての事だと思いましたし、里親もルーシーの事を一番に思っていたしみんな優しい人であった事が良かったです。

まだまだ幼いダコタ・ファニングがめちゃめちゃ可愛いですが、特にサムに会う為夜中にセブンの前を行き来するシーンが堪りませんでした。
因みにその後サムが寝付いたルーシーを里親に預けに行くシーンには涙ボロボロでした。

今作の様な事って現実に起きているんだろうなぁと思うと、今作登場するサムとルーシーの周りに居る人達が凄くリアルに見えて、きっと現実でもその様な親子を何とか幸せにさせてあげる為に真剣に取り組んでいるんだろうと思ったし、そうであってほしいと願いたいです。

今作はビートルズの曲を起用していたり、サムと隣人アニーがビートルズ好きという設定であるのも良きでした。因みにビートルズが作品に絡むと必ずレビューに書きますが、私はビートルズが嫌いです。嫌いと言いながら本当は彼らを崇拝しているノエル・ギャラガーと違ってホントに嫌いですw
でもビートルズは現代音楽を作ってくれたし、やはり彼らの曲はどれも素晴らしいです。
今作でアニーが教えてくれたとサムが語る「ジョージ・ハリスンが自分は曲を作る才能が無いと言ったけど、彼はヒア・カムズ・サンを作った」は名言だと思います。映画1シーンの台詞ですけど。
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