Monisan

I am Sam アイ・アム・サムのMonisanのレビュー・感想・評価

I am Sam アイ・アム・サム(2001年製作の映画)
3.9
観た。

アメリカの感動系映画の教科書的なお話。問題を抱える主人公を通して、実は周囲の一見まともに生活している人、何ならエリートが逆にその主人公から学んで、各々の問題点と向き合っていく。周りが皆んな幸せになる。

まぁそんな事は実際にはなかなか起こらないだろうと冷めてしまうのと、肝心の何故、知能障害の親から子どもが産まれてしまったかをあまり描かないからなぁ、リアリティは無い。
もっと言うと、妊娠させるくらい制欲の強い七歳児の知能の大人って、そんな善の部分だけじゃないと思うんだけどね。

でも、そんな事をどうでも良くさせてしまうくらい、ルーシー役のダコタ・ファニングが可愛らしい。賢く早口で話す様子も良いし、子どもらしく全力で甘える姿も愛くるしい。
近くに引越してきてしまったサムに夜な夜な会いに出てしまう所は健気で泣けた。

ショーン・ペンも良かった。
公判で質問責めに追い詰められた時の様子。いたたまれない気持ちになる。

今、日本でも共同親権問題は議論されているけど、サムの友達や里親の母、弁護士リタ達が皆んなでサムとルーシーを見守っていく、そんなラストシーンみたいな育て方もあっでも良いかもな、と思わせてくれる。

ジョージ・ネルソン、監督
Monisan

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